世界は、まるで無理矢理ネジを巻き戻しているかのようだ。昨年11月、米大統領選でトランプ氏が勝利した。そして12月22日に、トランプ氏はツイッターに「核戦力の大幅な強化・拡大」と書き込んだ。それに歩調を合わせて、ロシアのプーチン大統領は国防演説の中で、「ミサイル防衛の強化」による「戦略核兵器の戦闘能力を増強」する必要性を力説していた。ところが、大統領選中にロシアのプーチン政権と接触していたことが暴露され、さらに入国禁止令やオバマケア「廃止」法案が撤回されるなど、行き詰まったトランプ政権は化学兵器使用の証拠を示さないまま、シリア政府軍基地を空爆した。アフガニスタンでも大規模爆弾を使用し、北朝鮮へも武力威嚇を行っている。
一方、プーチン大統領は、移民排斥を主張するヨーロッパの極右勢力と結ぶ。プーチン氏はフランスの「国民戦線」を支援し、与党「統一ロシア」はオーストリア自由党と協力関係を持つ。2017~18年は世界中で移民排斥を唱える極右ナショナリズムが吹き荒れる年になるかもしれない。
世界の政治と経済が混沌とする中、アベノミクスが行き詰まる日本はどこへ行く のか。
講師 | 金子 勝 氏
慶應義塾大学経済学部教授 |
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開催日時 | 2017年9月30日(土)13:30~15:30 |
会場 | 千駄ヶ谷キャンパス2階 会議室 |
参加費 | 2,000円 (学生1,000円) |
対象者 | 同窓生・津田塾大学の学生 |
定員 | 50名(申込順) |