お知らせ

2019年度 第43回 津田塾大学同窓会 群馬支部総会のご報告

  • カテゴリ:お知らせ
  • 著者:中島眞知子(英大23)
  • 日付:

今年度の支部総会を、8月25日(日)、高崎ワシントンホテルプラザにて開催しました。
今回は、支部活動助成事業として公開講演会を企画、東京外国語大学名誉教授の荒このみ先生に、「『風と共に去りぬ』における女の生き方」と題して講演をしていただきました。
地方紙での広報により、一般の方数名からも参加の申し込みがあり、また、会員の参加者も例年より多く、活気ある支部総会になりました。荒先生のお姉様で英文学者の植松みどりさん(英14回、同窓会理事)も参加してくださいました。
アメリカの黒人文化・文学がご専門の先生は、冒頭、今月訃報が伝えられたトニ・モリスンに言及され、その作品と彼女の生き方についてお話されました。アフリカン・アメリカン初のノーベル文学賞作家で、先生が訳された講演録『「他者」の起源』も刊行されたばかり。差別と偏見に満ちた環境を、自我を持って潔く生きた女性の人生に圧倒されました。そして、数年前に『風と共に…』の新訳を刊行された先生は、映画では描ききれない、時代や人物の背景などについても詳しくお話してくださり、改めてスカーレットの自立した生き方や当時の女性たちの様々な人生、アメリカの複雑な歴史、さらには、人としての自分の生き方についても思いを馳せる時間となりました。
支部総会に続き、和食レストランでの懇親会は、終始和やかな雰囲気で、恒例のショートスピーチへ。
講演の感想や近況、このみ先生の授業を受けた会員の、感激のスピーチなど、ユニークでユーモア
あふれる話の数々に大いに盛り上がり、先生のウィッティな一言で締めとなりました。

総会後は、先生とお姉様を世界遺産の富岡製糸場へご案内。群馬の旅も楽しんでいただきました。今年も、刺激的で楽しく、充実した支部総会となりました。

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