(受付終了いたしました)
昨年度の国際関係勉強会の企画は一年持ち越しになりました。
今年こそ千駄ヶ谷の会場での実開催(と同時オンライン開催)を、と祈念していましたが、難しい状況が続いていますので、オンライン開催となる見込みです。これによって東京から遠く離れてお住まいの方々にも参加しやすくなり、広く開かれた勉強会となるのは幸いでもあります。
今回の国際関係勉強会であつかうテーマはユダヤ人/ユダヤ教徒の歴史です。
「ユダヤ人の歴史を貫くもの」と題して講演してくださる市川裕先生は講演の趣旨として、次のように記されています。「啓典の民、離散の民、交易の民、さまざまな呼び名をもつユダヤの人々。苦難の歩みのなか、深遠な精神文化を育む一方、世を渡る現実的な悟性を磨いてきました。他者によってつくられたユダヤ・イメージとは別に、ユダヤ人自身が考えるユダヤ史、特に、キリスト教出現後、ローマとの二度の戦争を経て世界へ離散するユダヤ人のアイデンティティを古代・中世・近代とたどることで、ユダヤ精神の一貫性を探る試みです。キーワードは、やはり<広義のトーラー(神の教え)>と考えます。」
ユダヤ人/ユダヤ教徒については多くの人が関心をお持ちですが、似たような一定のイメージになっているようにも見受けられます。例えば、ヨーロッパで恐ろしい迫害を受けてきた悲劇の民として語られています。他方で、傑出した人物たちを輩出してきた民として特別視される傾向もあります。この勉強会を通じて私たちは、それだけではなく、むしろ歴史的な流れの中で見いだされる、その豊かな多様性と統一性、個性ある世界への理解を深めることになるでしょう。そして新鮮な発見に満ちた学びの機会となるでしょう。
この勉強会への皆さまの熱心なご参加をお願い申し上げます。
講師 | 市川 裕氏(東京大学人文社会系研究科名誉教授) |
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開催日時 | 2021年10月23日(土) 13:30~15:30 |
会場 | オンライン開催(ZOOM) |
参加費 | 無料 |
対象者 | 同窓会会員 |
定員 | 40名 |