お知らせ

数学情報勉強会をZOOMにて開催しました

2022年度数学情報勉強会(ZOOM 開催)
「電子社会を生きる」
実施日 2022年9月3日 13:30~15:30
講師  曽根原 登氏(元津田塾大学教授、国立情報学研究所名誉教授、総合研究大学院大学名誉教授)

曽根原先生の講義では、私たちが電子社会を生きるため・理解するために必要な、基礎的な知識を教えていただくとともに、その技術を活用したいろいろな事例も合わせて説明いただいたので、参加者の皆さんも大変楽しくまた、大いに理解を深める講義となったのではないでしょうか。1時間半があっという間に過ぎてしまいました。
今回の数学勉強会は、数学・情報学部卒業の方はもとより、英語・英文学科、国際関係学科、総合政策学科を卒業された方にも多く参加いただきました。また、年齢層も幅広く卒業間もない方から、70代の方まで幅広い年代の方にご参加いただけました。

「Society 5.0」
まずは、基礎となる情報技術に関して説明くださいました。クラウドや5G・IoTセンシング・AIなど、新聞やネット上でよく見る単語がどのようにつながっているのか、サイバー空間とフィジカル世界を高度に融合させた社会の実現=Society 5.0が目指すべき未来像であることが、よく理解できました。合わせて、新設された「総合政策学部(総政)」の目指すところについてもお話しいただき、「デジタル変革を担う女性リーダーになれ!」という言葉に共感された方もいらしたと思いますし、新設学部について知ることができていい機会となりました。

「情報社会の光と影」
情報社会の中にあると、なんとなくわからないので「怖い」という感覚を持つ方も多い中、メリットデメリットの例を挙げて説明くださり、便利さの享受と合わせて、表裏となっている部分についても理解できたのではないでしょうか?例の1つとして上げられた、PC等の活用が進むにつれ、漢字を読むことはできても、実際に文字を書く能力が落ちていることは、思わずくすっと笑いながらも、「あるある」と実感されている方も多かったのではなかと思います。

「ニューロンモデルとAI浮世絵空間・浮世絵エディター」
人間の脳神経(ニューロン)をモデル化し、推論と学習を繰り返すAIに関する説明の際に、この技術を利用した実画像を浮世絵風に変換するサイトもご紹介いただきました。下記が、講演の際にご紹介いただいたサイトです。実際の国立競技場と浮世絵風に画像処理されたものを、皆様もぜひお楽しみください。
合わせて、エディターを利用しますと、ご自身の画像も浮世絵風に変換できますので、こちらも是非お試しください。
 浮世絵空間:https://e-ukiyo-e.com/
 浮世絵エディター:https://www.ukiyoeditor.com/

「公開鍵・ビットコインと梅コイン」
暗号化の重要な要素についてもわかりやすく説明いただきました。ビットコイン・仮想通貨やブロックチェーンというとあまり自分にはなじみがないようにも思われた方も多かったかもしれませんが、従来の銀行の大福帳とブロックチェーンでの管理とわかりやすい例で、なんとなく分かった気になれたようにも思いました。ブロックチェーン技術を使った津田塾キャンパス「梅コイン」については、大変興味深かったです。まだ実用化前とのことでしたが、自分の時代にこのようなコインがあったら、さぞ便利だっただろうと思われた方もいらっしゃったと思います。

「データ政策」の事例
「データ駆動制作決定支援」ということで、オリパラ開催時の千駄ヶ谷の人流の分析や地下鉄・イベント会場における行動分類など、実際の分析結果を見せていただきました。これらの結果を用いて、新たなデータ分析を行い、今後いろいろな政策提言が行われていくのだということがわかりました。

津田塾生の制作された「メタバース結婚式」も見せていただきましたが、ゲームや観光の世界だと思っていたメタバースは、私たちのどこにでも入ってくる世界であるとともに、楽しめる世界になるのだと実感しました。

今回の講演を通して、今現在、そして近い未来の世界を支えている情報技術と合わせて、今後いろいろな分野での変化を楽しめる基礎知識を得られた、大変有意義で楽しい講演となりました。
詳細は「会員専用ページ」でご覧ください。
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講師の曽根原登先生 

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