津田塾大学同窓会

大竹幾久子さん(前ロサンゼルス支部長)のトークショー

2025年8月5日、広島出身で広島原爆を経験された前ロサンゼルス支部長の
大竹さんのトークショーが広島市内で盛大に行われました。

「熱線で人間が黒焦げの塊になり、放射能で被害者を一生苦しめる、残虐で非人
道的な核兵器、被爆という核兵器の恐ろしさを身をもって知る人間として訴える。核
兵器は廃絶されなければならない。」

「私はアメリカに帰化したが、原爆を落としたその国に帰化するというのは苦渋
の決断だった。ほんとうのアメリカ人になれると思っていない。心は日本人で、日本
人のアイデンティティを失うことはない。」

「母から被爆当時のことを聞いたのは、日本に里帰りした1991年のことだった。
母の証言より『怪我をして 三人の子と私は今からどうやって生きていったらいいの
か。川の水を見ながら自殺を考えた。

子どもが一人じゃったら子どもを抱いて川に入って死んどったと思う。それが
三人じゃったけん、この怪我のひどい腕で三人も抱えることはできんかったけん、あ
んたらは今こうして生きとるんよ』」

等、一言一言に深い思いを込めてお話しになった。会場には大竹さんの弟さんもいら
して、一般市民の方々と共に参加した同窓生一同感慨深い一時を過ごしました。

広島支部
支部長 三村奈七子

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